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岐阜県岐阜市、戦国時代に造られた城下町「岐阜町」のまちづくりを担う岐阜善光寺に計画されている倉庫のデザイン提案を行なった。

岐阜善光寺では、隣接する伊奈波神社の初詣に始まり、仏教由来の行事のほか、参道や境内を町に開いたマルシェなど、様々な行事が年間を通して実施されている。これらは「岐阜町」に暮らす人々を中心に作り上げられ、「お寺を人の集う場に」という岐阜善光寺の取り組みを支えている。
この倉庫は、小さいながらも、それらの行事の備品を集約・管理する量と、備品の物流拠点・関わる人の運営拠点として下支えする質が求められた。

敷地に残置されていた石垣や灯籠の石の使い方の検討から、敷地内に石を再配置することで、人が集い、活動するきっかけになる石のランドスケープをつくる延長に倉庫の建築を位置付けた。
倉庫は隣接する客殿の将来的な庫裡(住職の住居)への建て替えを見据えて独立基礎とし、石のランドスケープと同水準で場所の活用を考えられる余地を残した。

建設可能な最大範囲で計画した倉庫は、人と車の搬出入動線を固定することだけを決まりごととし、什器の配置やコンクリート平板のレイアウトの工夫によって、今後変化し続け、お寺に集うたくさんのモノやコトの受け皿になるように計画・提案した。

(仮称) 岐阜善光寺倉庫増築計画

建築設計